今日もビショップ　orSlow　LOOSE FIT DENIM COVERALL

私たちが普段なにげなく着ているアイテムの多くは、ミリタリーやワークがルーツであることはご存じだろうか。たとえば、ジーンズは炭鉱の作業着として開発されたもので、Tシャツは第一次世界大戦中に制服の下に着用する肌着として、アメリカ海軍で支給されたのが始まりといわれている。また、そのエッセンスを盛り込んだアイテムも多数展開しており、ファッションにおけるスタンダードといっても過言ではないだろう。2005年にデザイナーの仲津一郎氏によってスタートした〈orSlow〉は、ミリタリーやワークを独自のフィルターを通してデザインに落とし込んでいる。今回ピックしたオーバーサイズのカバーオールは、1930年代のヴィンテージがベース。オリジナルの9オンスのセルヴィッチデニムを採用しているとなると、武骨なイメージを持つかもしれない。でも、裾に向かって広がるAラインや襟元がすっきり見える小さめの襟などにより、どこか女性らしさも感じさせる。ワイドなボトムスともバランスよく仕上がるし、フェミニンなスカートやワンピースと合わせるとミックス感を楽しめるなど、想像以上に着回し力は抜群。永遠のスタンダードとして、長く愛用したくなる一着だ。