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今日もビショップ Work of Art Kendai BOWLING SHIRT
TOPICS | 2024.04.26
刺繍に見る、手仕事のぬくもりとアートとしての存在感
世界の刺繍をつぶさに見ていくと、これがなかなかにして面白い。時代、地域によって手法やそこに込める想いが千差万別だからだ。では日本はどうか。始まりは仏教と共に伝来した縫仏(ぬいぼとけ)とされる説が有力。以後、宗教的脈略で利用されてきた。一方、室町(桃山)時代以降では、自由に小袖(当時の下着のようなもの)や陣羽織(武将が鎧の上から羽織るマント)へ思い思いの刺繍をあしらっている。明治になると刺繍絵画と呼ばれるものも登場し海外で高い評価を獲得。アートとしての側面も見せ始めることに。今季よりスタートした〈Work of Art Kendai〉はその令和版といったところか。ユニークなアプローチとセンスの根底にあるのは“刺繍は布の入れ墨”という独特な解釈。欧米のカルチャーや時代を象徴するモチーフを独自の感性でミックスし表現する。それはもはや芸術作品と言って差し支えない。胸元へ添えた鮮やかな文字は円熟味のあるボウリングシャツと妙にマッチし、味わい深い佇まいにメリハリの効いたアクセントを添える。まるでアートを纏うかのような一着は、着こなしにおいて確かな存在感を発揮。淡白になりがちな季節にいいスパイスとなること請け合いである。
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