今日もビショップ　RYE TENDER　CENTER TEE（EXCLUSIVE）

ラベルに0〜23の数字を記し、アイテムが属するラインの番号を○で囲むナンバリングシステムをメゾン マルジェラが採用しているのは誰もが知るところ。ただ、番号がないラインも存在する。1994年にスタートした「レプリカ」というカプセルコレクションや、そのレプリカを拡大解釈しディレクターのジョン・ガリアーノ氏が2020年に発表した「レチクラ」というコレクションなどだ。特に後者は、エシカルは現代におけるラグジュアリーのひとつという考えが根底にあるため、居並ぶアイテムはヴィンテージピースを修復・復元したものや、製造過程で生まれた余剰の革や布を再利用して作られたものがほとんど。そのスタンスやビジョンは、残糸や残布をアップサイクルするプロジェクトとして誕生した〈RYE TENDER〉と共鳴するところがある。この「CENTER TEE」も、いわば余り物の複合体だがそれを感じさせない完成度。使用したのは60番手の単糸という細糸で、表面の毛羽を丹念に焼きながら滑らかな肌触りを実現している。今回はインラインのマルチボーダー柄に加え、別注による２色の無地T＆ウィメンズサイズを展開。袖を通した時にきっと、“残り物”の価値を大いに実感するに違いない。