今日もビショップ　Paraboot　BARTH（EXCLUSIVE）

“レザー”と聞くと、人はどんな種類の革を想像するだろうか。きっとそれは、レザーに対するイメージによって決まってくるのかもしれない。丈夫さ、男らしさを想像するならおそらく牛革。高級感が最初に思い浮かぶ人にとってはもしかするとエキゾチックレザー（爬虫類皮革）かもしれない。革靴がお好きな方なら馬革に一票を入れる人だっているだろう。では、鹿革と聞いて何を想像するだろうか。実は、人類が最初に身に纏った革は鹿革ともいわれ、日本でも1000年以上前から利用されてきた。雄鹿革、牝鹿革の双方で共通していえるのは、軽く、丈夫で、通気性に優れているということ。そして、繊維が複雑に絡まっているため、細胞中に含まれる油分が抜けにくいことから手入れの手間も少なくて済む。そして、肌触りがよく柔軟なことから、しばしば“レザーのカシミア”と呼ばれることも。今回〈Paraboot〉の「BARTH」へかけた別注は、滑りにくい独自のソールやヒールキッカーは踏襲しつつ、その鹿革へ変更した。もちろん、従来の牛革でも申し分ないが、夏に履くなら柔らかく軽やかな鹿革は好都合。これを契機に、春夏に嬉しい機能的な革、とのイメージを誰もが抱くかもしれない。