今日もビショップ　Late Checkout　LC LOGO SHIRT

「素晴らしい映画を作るには、3つのものが必要です。脚本、脚本、そして脚本です」。『サイコ』や『北北西に進路をとれ』など、数々の名作を世に届けてきた映画監督、アルフレッド・ヒッチコックの言葉である。ほかにも、フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカスなど、脚本を重視した監督は多い。映像はあくまで、メッセージや哲学を伝える手段に過ぎないのだ。となれば、〈Late Checkout〉の“作品”にはがぜん興味が湧く。デザイナーがホテルで受けた差別がブランドを始めるきっかけとなり、ホテルを舞台とした作品のようなコンセプトには強い想いとユニークさが宿る。キャラのたった登場人物が数多く出演する映画『ゴスフォード・パーク』のように、コレクションも実に多様だ。実際、アイテムには独自の個性がほんのり漂い、身につける人々の日常を華麗に演出する。こちらの一着もまた同様。薄手でやや透け感のあるしなやかなコットン生地。そこへ配した、ブランドイニシャルの刺繍は着こなしのいいアクセントになり、フロントのオリジナルボタンなど随所にこだわりも感じられる。着こなしの軸として今季、ぜひともキャスティングしたいシロモノなのだ。