今日もビショップ　Jupe by JACKIE　EMBROIDERY TIE（EXCLUSIVE）

19世紀のフランスの小説家で“文学の修道士”とも称されるギュスターヴ・フローベール。彼が言うには「旅行は人を謙虚にし、あなたが世界でどれだけ小さな場所を占めているのか知ることになる」のだそうだ。やはり、頭やパソコンの中では得られない出会いや経験が現地にはたくさん眠っているのだろう。〈Jupe by JACKIE〉のオランダ人デザイナーも、きっとその考えに賛同するはずだ。なにせ、ブランドのきっかけはとある旅で得た気づきなのだから。彼女がインドへ赴き目にしたのは、手刺繍の素晴らしい技術と劣悪な労働環境のもと働く人々だった。アイテムにはそれらに対する想いも込められている。数ある中から今回は、9.0cm、9.5cm、10,5cmとクラシック寄りの太い剣幅を中心にオーダー。いの一番に目に飛び込んでくるのは、全体に施された美しさと遊び心たっぷりの刺繍である。オーバルパターンやチェック柄などトラディショナルな柄が軸ながら、ハンドワークによって落とし込まれたデザインはフォーマルな小物であることを忘れさせるほど物腰の柔らかさと優しいニュアンスで溢れている。ゆえに、スーツジャケットの胸元はもちろん、カバーオールと合わせてもすんなりハマってくれるのだ。