今日もビショップ　Fratelli Luigi　PAISLEY PATTERN SCARF 45✕45

1960年代にアメリカで大流行しその後日本にも飛び火した背景があるからか、どうもペイズリー柄はアメリカンな印象を抱きがち。ただ、元来ペイズリー文様の起源は17世紀初頭からインドの北部カシミール地方で作られていた織物との説が有力だ。当時イスラム支配下におかれていたゆえ、その文化の一端が影響を与えたと考えられる。以後、カシミール製ショールはヨーロッパへ輸入され大バズりするのだが、あまりにも高価ゆえ模倣品も出回ることに。ちなみに当時、欧州におけるショールの生産の中心がスコットランドのペイズリーだったことからその名がついたことは有名な話。ただ、結果それが多くの人々との距離を縮めたこともまた事実である。となれば、この一枚もきっと同様の役割を果たすに違いない。大手メゾンからの信頼も厚いイタリアの実力派、〈Fratelli Luigi〉。名だたるファクトリーで経験を積んだフラテッリ・ルイージのセンスと技が凝縮した一枚は、シルクならではのぬめり感が心地よさを誘い、ほのかに放たれる輝きは文化的背景やアメリカンなイメージを覆す掛け値なしのエレガントさ。着こなしをワンランク上へと導いてくれる秋冬の奥の手として、きっといい選択肢となる。