今日もビショップ　CONVERSE　SKIDGRIP

「ALL STAR」、「JACK PURCELL」らと並ぶ〈CONVERSE〉不朽の名作、「SKIDGRIP」が誕生したのは1940年。当時のテニス業界で“ラケットは〈Wilson〉、シューズは〈CONVERSE〉”と讃えられる程にブランドの存在感は絶大で、牽引したのは紛れもなくこの一足だった。名は体を表すかのごとく高いグリップ力を誇り、パフォーマンス性において出色。その一足を愛したひとりが“確率のテニス”の源流を作ったと言われる伝説的名プレーヤー、ジャック・クレーマーである。プロ転向後には同社と契約。スニーカー通の間で彼の名は“もう一人のジャック”で通っている。落ち着いた趣から’70年代にはカジュアルシューズとして普及。’80年代になると、見た目と機能の秀逸さからBMXライダーやスケーターたちからも支持を得ることになる。そんな名作が今年で生誕85周年を迎え、ネイビーとホワイトのカラーアレンジモデルを発表した。長い歴史を思わせる、ヴィンテージ調を演出したソール周りの生成りテープも特別感を煽る。とはいえ、細過ぎずボッテリし過ぎないすっきりとしたフォルムは当時と変わらず、機能面を担保するヘリンボーン調に刻まれたソール裏のデザインも健在。その姿は、いい大人の正統スニーカーと呼ぶにふさわしい。