今日もビショップ　MORRIS & SONS　BLOCK STRIPE CREW NECK KNIT

ボーダー柄と聞いて、海、爽やか、クリーンといったイメージをもつ人は少なくない。一方、別名“パイレーツボーダー”ともいい、西洋では悪魔の柄や犯罪者の着る服として認識されていた時代もあった。もしかすると、マーロン・ブランド主演の映画、『乱暴者』で、リー・マーヴィン演じる敵役が太ボーダーに袖を通していた姿を想像する人だっているかもしれない。ボーダーデザインに惹かれるのは、パブリックイメージはもちろんそんな二面性にも理由があるのだろう。さて今季、〈MORRIS & SONS〉ではお馴染みのニットに新デザインが追加された。ラムズウールの最高峰で知られるジーロンラムズウールを使用した一着は、軽やかなうえ温もりに溢れ、極上の心地よさを提供する。その強みを今回も遺憾無く発揮しつつ、メンズに限り太ピッチのボーダーをあしらったモデルをラインナップ。その姿からはエネルギッシュ感が伝わり、着こなしに抑揚が生まれる様が想像できる。とはいえ、深みのある色とニュアンスカラーの配色はどこか大人の気配。太ピッチのボーダーはとかくカジュアルに見られがちだが、こと本作に関してはボーダー柄の知らなかった一面を改めて教えてくれるに違いない。