日日新

その道のプロである指南者とともに、
ビショップのスタッフが新しいコトに挑戦する「日日新・にちにちあらた」。
気になる、やってみたい、その一歩を踏み出すきっかけをお届けします。

今回の日日新は

TREKKING

vol. 09

TREKKING

トレッキング

株式会社ゴールドウインの川西 大河(かわにし たいが)さんにご指南いただきながら、はじめてのトレッキングを体験。

安全に楽しく山を楽しむための7つのポイントをアドバイスいただきながら、秋の自然を満喫します!

  • 川西 大河 さん

    INSTRUCTOR

    株式会社ゴールドウイン 川西 大河 さん
    「地球との遊び」をテーマに、日常の外に一歩踏み出すためのサポートを行うゴールドウインの新しいプロジェクト、PLAY EARTH ADVENTUREを担当。これまでに日本各地の山々を踏破してきて、ここ数年はトレイルランニングにも挑戦しています。

    @play_earth_adventure

  • 大槻 ひまわり

    CHALLENGER

    Bshop 久美浜店 スタッフ 大槻 ひまわり
    学生時代は毎回クラスで1〜2位を争うほどの運動音痴でした。
    社会人になってからは超がつくほどのインドアです。以前からトレッキングには興味があり、今回体験できるのが楽しみです!

    @u.snfl

  • 木下 翔太

    CHALLENGER

    Bshop 久美浜店 スタッフ 木下 翔太
    学生時代はサッカーを続けていましたが、入社後はすっかり運動不足です。自然豊かな久美浜への異動をきっかけに、職場の後輩と山登りを始めたばかりです。山の知識はまだまだ足りないので、今回でたくさん吸収したいです。

10月某日。
空高く、澄んだ空気が気持ち良い。
これぞ秋晴れ!トレッキング日和!
京丹後の最北端、関西百名山に選ばれている標高540mの独立峰
「依遅ヶ尾山(いちがおさん)」に、いざチャレンジ!

INSTRUCTOR’s
ADVICE

TREKKING

INSTRUCTOR’s ADVICE

01

登山計画をする

登山口までの移動時間、コースタイム、日没時間を確認しよう!

  • コースタイム4時間以内
  • 岩場など難所が少ない
  • 標高差600m以内

登山届を出そう!

低山だからと大袈裟なんてことはありません。アプリを利用することでより簡単に提出・管理が出来るためオススメです。
まずは家族や友人など身近な人に登山計画を必ず伝えて出かけることが重要です。

日日新

今回のルート
ROOT

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

服装・アイテム
Gear

コースや季節にあわせて、安全・快適に過ごせるよう しっかりポイントを押さえておけば、本格的な登山装備を一式揃えなくても トレッキングは楽しめます。

日日新

暑さ寒さ調整のため
レイヤリングはマスト!
汗をかかない程度の
体温キープを目指そう!

安全のために
登山靴は準備しましょう!
スニーカーは滑りやすく
危険がいっぱい!

日よけ、防寒、
ケガ防止にも帽子は
かぶって損はなし!

突然の天候変化に備え
雨にも防寒にも使える
撥水(防水)ジャケット
がおすすめ!

コットン地のウェアは
水分を吸いやすい上、
乾きづらいため汗冷え
の原因に。
避けるのがベター!

おすすめのアイテム

INSTRUCTOR’s
ADVICE

TREKKING

INSTRUCTOR’s ADVICE

02

ルールとマナー

登山者同士がお互いに協力し合うことでより安全性が高まります。
みんなが気持ちよく登山を楽しむために、自然にも人にも思いやりを持ちましょう。

  • ゴミは必ず持ち帰る
  • すれ違いは登り優先、
    余裕があれば挨拶を
  • 山道を外れない
  • 植物を採取しない 
  • 野生動物に危害を加えない
    餌を与えない

START!

登山口

登山口

AM 10:00

防虫対策と準備体操 防虫対策と準備体操

防虫対策と準備体操をして、いよいよトレッキングスタートです。

林道

登山口付近は整備された林道が続きます。
まだまだ元気!みんな会話も弾みます。

防虫対策と準備体操
林道

歩き始めて早々に暑くなってきました。
汗をかかない程度の体温調整のため、レイヤリングで調整します。

INSTRUCTOR’s
ADVICE

TREKKING

INSTRUCTOR’s ADVICE

03

疲れない歩き方

初心者あるあるとして「最初に飛ばして後で疲れてしまう」
「休憩のとり方やペースがバラバラ」などが挙げられます。
疲れがケガや事故につながることもあるため安全に歩くコツを伝授!

  • 小さな歩幅

    およそ靴一足分ほどの間隔で歩くとバランスが崩れず疲れにくい

  • 一定のペース

    話しをしながら歩いても息が切れないくらいのペースがベスト

  • 足裏全体で着地

    つま先や踵だけで着地するとふくらはぎや膝、股関節などに負担がかかるため足裏全体を斜面にフラットにつけてゆっくり体重移動することが重要

  • トレッキングポールを使う

    バランスを崩さすに歩くため
    トレッキングポールを使っても◎

防虫対策と準備体操

大股で歩くとバランスを崩しやすく 全身に負担がかかります

防虫対策と準備体操

小さな歩幅で ゆっくり歩くことを意識します

あと1200m

あと1200m

AM 10:45

一歩一歩、小さい秋を探しながら山頂を目指します。 案内板も多く、安心して登れる登山道。 大きなブナの大木や可憐な野草に一喜一憂、自然を楽しみながら進みます。

あと1200m
あと1200m
あと1200m あと1200m
あと1200m

道幅が狭く滑りやすい場所は、落石を起こさないように
手をついてゆっくりと進みます。

あと1200m あと1200m
ここでいっぷく

ここでいっぷく

AM 11:30

木々が途切れた合間から、少しだけ眺望がひらけたポイントが現れました。
遠くに日本海も見え、山頂への期待が膨らみます。

ここでいっぷく ここでいっぷく
ここでいっぷく ここでいっぷく

休憩のお供にナッツやチョコなど、
お気に入りのおやつを詰めた『Myトレイルミックス』もおすすめです。

INSTRUCTOR’s
ADVICE

TREKKING

INSTRUCTOR’s ADVICE

04

こまめな休憩

水分補給はもちろん、行動食で栄養補給も意識しよう! このタイミングに、ウェアやアイテムの着脱で体温調整するのも大切

  • 往来の邪魔にならない場所で

  • 山道を外れない

  • ゆっくりし過ぎない

ここでいっぷく

コンディションが整ったところで、
目指すは山頂! 登りが続く山道をさらに先へ進みます。

ここでいっぷく ここでいっぷく
ここでいっぷく

これまでの樹々におおわれた様子が一変し
突如空がひらけ、秋晴れが眩しく目の前に飛び込んできました。

山頂の気配を感じます!ラストスパート頑張りましょう!

ここでいっぷく ここでいっぷく
ここでいっぷく
山頂

山 頂

PM 12:00

眩しい青空が広がる山頂からは、ぐるり日本海が見渡せます!
すばらしい眺めと達成感、そこに美味しいランチが加われば、
まさにトレッキングの醍醐味といっていいのではないでしょうか!

INSTRUCTOR’s
ADVICE

TREKKING

INSTRUCTOR’s ADVICE

05

山頂での過ごし方

写真を撮るもよし、山ごはんを食べるもよし。
山頂でもマナーを守って楽しい時間を過ごしましょう!

  • 山頂標識やビューポイントを
    独占しない (荷物を置かない)

  • 勝手に単独行動をしない

  • むやみに騒がない

防寒・防風
対策をしよう!

行動時にかいた汗が休憩中に冷えて体温を奪い汗冷えの原因に。さらに山頂では風をかわす場所がないこともあるため、 防風対策も必要です。備えを怠ると「低体温症」で動けなくなってしまう恐れがあります。

山頂
山頂 山頂
山頂
山頂
山頂
山頂 山頂

INSTRUCTOR’s
ADVICE

TREKKING

INSTRUCTOR’s ADVICE

06

山ごはんのキホン

トレッキングのお楽しみ「山ごはん」も、一つ間違えば残念な思い出に…片付けまでが山ごはん!食べ残しなど無いように適量を持って行くのもポイントです。

  • ゴミは必ず持ち帰る

  • 火気の使用可否は事前確認

    ※使用可でも直火は厳禁!

  • 食中毒に気をつける

  • 山頂
  • 山頂
  • 山頂
  • 山頂
  • 山頂
  • 山頂
下山

山頂にうしろ髪をひかれつつ、
ブナ林から差し込む木漏れ日を楽しみながらゆっくりと来た道を下ります。

下山
下山 下山

INSTRUCTOR’s
ADVICE

TREKKING

INSTRUCTOR’s ADVICE

07

下山の注意

トレッキングは登りより、下山のほうが注意が必要。 疲れも溜まっているし、転倒もしやすい。
ケガや事故は下山時に起こることが多いです。
日没の2時間前には下山できるように余裕を持ってゆっくり下りましょう。

下山 下山

足元に気を配りながら歩いていると、
登りでは気づかなかった古い鳥居跡を発見。
長い歴史を感じます。

下山 下山

GOAL!

登山口

登山口

PM 2:00

「矢畑 依遅ヶ尾の郷」の手作り看板が見えればゴールです。
クライマックスをむかえ、少し寂しい気持ちも。
また次の山もチャレンジしたいな!お疲れさまでした!

おすすめアイテム

川西さんにおすすめのウェアやギアを聞いてみました。

  • Climb Light Jacket

    THE NORTH FACE

    Climb Light Jacket
    ¥39,600
    晴れ予報でも山の天気は変わりやすいので雨・風対策に防水(レイン)ジャケットは必須。
    パックを背負ったままでも腕上げしやすい仕様など長年改良を重ね、随所にこだわりが詰まった名品ジャケット。
  • Mountain Versa Micro Jacket

    THE NORTH FACE

    Mountain Versa Micro Jacket
    ¥14,850
    定番の薄手フリースジャケット。
    平地ではまだ暑いかなと思う気温でも、山では標高が100m上がると0.6度下がるため備えておくと安心。
  • Altime WARM Crew

    THE NORTH FACE

    Altime WARM Crew
    ¥9,020
    適度な厚みで保温力が高い化繊のベースウェア。
    ポリエステルのニット生地は肌触りがよく、速乾性も良いので秋冬のトレッキングにおすすめ。
  • Alpine Light Pant

    THE NORTH FACE

    Alpine Light Pant
    ¥17,600
    4WAYストレッチと立体裁断で脚上げしやすく一年中活躍するトレッキングパンツ。タウンユースもできる綺麗なシルエットも人気の理由。
  • Creston Hike Mid WP

    THE NORTH FACE

    Creston Hike Mid WP
    ¥21,890
    基本的にはミッドカットがおすすめ。山によりローカットでも問題ないが、ソールが凸凹し滑りにくく剛性の高いものが良い。足に合わない靴は怪我の原因になるのでしっかり試着して選ぼう。
  • Gnome 28

    THE NORTH FACE

    Gnome 28
    ¥30,800
    雨蓋を背中側から開くことができるので荷物の出し入れが容易。取り外し可能な背面フォームはマットとして使えるのでお尻に敷いたり、着替え時の足元に敷いても。
  • Verb Cap

    THE NORTH FACE

    Verb Cap
    ¥6,050
    頭部を守り、日差し避けにも最適。ウェア同様、綿素材のものは避ける。撥水加工やストレッチ性のある高機能なキャップもおすすめ。
    秋の季節は急な気温差対策にニット帽を備えても◎
  • Dipsea Rust Forest

    SUNSKI

    Dipsea Rust Forest
    ¥8,470
    紫外線対策や、山道の小枝などから目を守るためにも準備しておきたいアイテム。
  • Simple Trekkers Glove

    THE NORTH FACE

    Simple Trekkers Glove
    ¥4,620
    寒さ、紫外線対策のほか、岩場や難所など手をついて登る必要がある場合の怪我防止に。
  • TKWIDE Souvenir Kyotango (Tumbler)

    THE NORTH FACE

    TKWIDE Souvenir Kyotango (Tumbler)
    16oz ¥5,060
    秋冬には暖かい飲み物を手軽に飲めるステンレスボトルがおすすめ。
    山頂でのホットコーヒーやスープを楽しむ格別なひとときは、低体温を防ぐ効果も。
  • TNF Sierra cup

    THE NORTH FACE

    TNF Sierra cup
    ¥3,080
    カップに持ち手がついた軽量な食器。
    コーヒーを飲んだり湧き水を汲んだり、直火にもかけれるので簡単な料理も可能。
  • CHIPPER (wabisabi)

    NEMO

    CHIPPER (wabisabi)
    ¥2,310
    軽量な折りたたみシート。
    休憩時、地面が濡れていても、岩でゴツゴツしていてもクッション性があるので安心して快適に過ごせます。

体験を終えて

今回のトレッキングの感想をスタッフに聞いてみました

  • 大槻 ひまわり

    Bshop 久美浜店 スタッフ

    大槻 ひまわり

    運動不足の私ですが、川西さんに歩き方のコツなどの基礎を教えていただき登りきることができました!
    土や枯葉を踏む感触や山の中の景色は、人の手が付けられていないありのままの自然を感じられ、とても気持ちが良かったです。山頂での景色には圧巻で、昔から過ごしてきた地が特別な物に感じられました。
    自然の中に身を置くことで自分に向き合う事ができ、とても良い時間になったので、今回を機に他の山も登ってみたいと思います!

  • 木下 翔太

    Bshop 久美浜店 スタッフ

    木下 翔太

    麓から見上げる依遅ヶ尾山は、思ったより高く不安がありましたが、山頂に到着し日本海が見えた瞬間の達成感は格別でした。これまではとにかく登り切る事が目標でしたが、指南者の川西さんにガイドしていただき、道中の植物や動物を観察しながら登る、新しい楽しみ方も覚える事が出来ました。今後も装備を足しながら、色々な山へ挑戦したいと思います。

Q&A

川西さん
に気になることを聞いてみました

  • Q1

    トレッキングの計画は何から始めれば良いですか?

    まずは、トレッキングの目的を決めるのが良いかと思います。「山頂からの眺望を満喫したい。」「山で美味しいご飯が食べたい。」など、山で何をしたいのか、自身の目的に合わせた山を選びましょう。山を選定した後も、登る山のルート、気候、登山時間や日没時間など情報収集を行うこと、そして装備、食材の準備、登山計画書の提出など進めていきます。丁寧に登山計画を進めていくことで、初心者でも安心して登山を楽しむことができます。

  • Q2

    登る山はどうやって調べていますか?

    ガイドブックやWEBサイトを活用しています。山の情報をまとめた専門サイトを参考にすると、標高や難易度、アクセス方法やシーズンの情報が得られます。普段から登山されている方が周りにいらっしゃる場合は、ぜひおすすめの山を聞いてみると良いかもしれませんね!実際の経験に基づいた情報や、季節ごとのおすすめポイントなど聞けるかもしれませんし、自分では気づかなかった魅力的なルートが見つかることもありますよ。

  • Q3

    おすすめのコースはありますか?
    (トレッキングの後に行くところなど)

    おすすめのコースは六甲山の王道ルートである、阪急芦屋川駅から六甲山最高峰に立ち寄り、有馬温泉へ下山するルートです。アクセスも良く、最高峰まで3時間程度、下山は1時間くらいです。下山後には日本三古泉の一つ有馬温泉で登山の疲れを癒し、近くにあるブルワリーでクラフトビールを飲みます。お風呂上がりのビールは格別です!!

  • Q4

    休憩時のお勧めのリフレッシュ方法はありますか?

    大好きな羊羹を食べる事です!
    行動食に好きなお菓子を持っていって休憩時に食べると気分もリフレッシュします!

  • Q5

    川西さんの小物などグッズ選びのこだわりはありますか?

    昔は1つで2役以上、頑丈で長く使えるモノでしたが… 最近は軽いものを好んで持っています!荷物が軽くなるとより長く登山が楽しめるからです。

  • Q6

    より標高が高い山への必要な準備は?

    標高が高い場所での登山では、低山と異なるリスクが伴う為、高山病対策、適切な装備や食料の追加、天候の変化や緊急対策などが必要になります。今はネットでも調べられますが経験者や登山ショップの専門スタッフに相談するのが良いかと思います。
    しっかりと対策をしてチャレンジしてみてください!

SPECIAL THANKS

THE NORTH FACE KYOTANGO

THE NORTH FACE KYOTANGO ザ・ノース・フェイス 京丹後

https://holidayhome.co.jp/shop/thenorthface/
@tnf_kyotango

〒629-3442
京都府京丹後市久美浜町向磯38-22 1F
電話番号 0772-83-3030
営業時間 平日 10:00 - 18:30
     土日 10:00 - 19:30
定休日  不定休(※季節により変動あり)