今日もビショップ　SALOMON　X-ALP LOW LTR

アイデアはどこでどのように転がっているか分からない。今では“Gorpcore（ゴープコア）”なる言葉も生まれているように、身につける物においては街と山の間に垣根はもうあってないようなもの。とはいえひと昔前は、アウトドアブランドのラインナップも本格派が主流だった。〈SALOMON〉もまた始まりはスキーメーカーで、1990年代にトレッキングシューズなどを展開してはいたがあくまでも専門靴と捉える向きも少なくなかったと記憶する。そんなある日、パリを拠点とするセレクトショップ、The Broken Armに〈SALOMON〉の一足を履いたお客さんが来店。スタッフの目に留まり同店とのコラボへと繋がっていく。そして、ライフスタイルの分野で強烈な存在感を放っていくことになるのだ。そのモデルこそ、現在は国内外の高感度セレクトショップやブランドと頻繁にコラボし話題を集めている「X-ALP LOW」。もともとあった同社の登山靴をローカットに編集し直したモデルで、その出自ゆえ履き心地は問答無用に素晴らしい。そのうえ、肉厚過ぎないそのフォルムは、あらゆるパンツと非常に相性がいいのだ。きっと山フィールドでも頼もしさを感じるだろうが、より真価を発揮するのはもしかしたら街かもしれない。