今日もビショップ　NEAT×EDWIN　NEAT×EDWIN ROSS

ヴィンテージブーム前夜の1980年代。知る人ぞ知る原宿の名店のオーナーが、デニムに可能性を感じアメリカ中のジーンズショップを練り歩きながらストックルームの売れ残りを買い漁ったとか。空前のスニーカー人気を牽引したエア マックス95も、本国では“イエローワーム（黄色い芋虫）”と揶揄され見向きもされなかったが原宿のスニーカーショップのバイヤーによって注目を集めた。モノの価値は決してひとつの物差しでは測れない。アパレル業界ではそれを実感させられる例がいくらでもある。このほど、パンツ専業ブランドの〈NEAT〉とジャパンジーンズの草分け的存在である〈EDWIN〉、そしてBshopとのトリプルコラボが誕生した。ベースは〈EDWIN〉が’80年代後期にヨーロッパ向けとして企画した「ROSS」。当時はお世辞にも人気モデルとは言い難い存在だったが、〈NEAT〉デザイナーの西野氏が目をつけ復刻に至った。当時のゆったりめなシルエットやいなたい表情はあえてそのまま。とはいえ、〈EDWIN〉の革パッチの上に〈NEAT〉の革パッチを重ね、フラッシャーも〈NEAT〉仕様にするなど、スペシャルな要素はふんだんに盛り込まれている。その価値が再び見直される日もそう遠くないかもしれない。