今日もビショップ　Lee　LEESURES（EXCLUSIVE）

100年以上経った今でも本格派ジーンズブランドとして名を馳せる〈Lee〉。米軍のオフィシャルユニフォームに採用されたかと思えば、カウボーイの普段着として浸透するなど質実なモノ作りがその根幹を支えている。とはいえ、単なる職人気質の堅物ブランドでないところがまたいい。例えばモデル名。2021年に登場した「FLeeasy」は“Free（自由）”と“Easy（優しい）”を“Lee”に組み込んだ造語。もっと遡ると、’60年代に誕生したスリム型の名作「Leens」は“Lean（痩せ型）”と“Lee”を掛け合わせたものだ。「LEESURES」もそうで“Lee”と“Leisure（余暇）”を組み合わせた言葉。好景気に湧いた’50年代のアメリカで、週末にキャンプなどを家族で楽しむ人々が増えたことから製作されたモデルだ。面白いのは、そんな家族だけでなく’70年代に東海岸の学生たちにも大ウケしたこと。こちらは、彼らが熱狂したであろう当時の一本を背景に、フランスの某パンツメーカーのパターンから着想を得て上品なワイドストレートに仕上げた。ゆえに、半世紀をゆうに超える名品ながら趣はモダン。ラクに穿けてその実ダラッと見えない、わがままな大人たちも納得の名品。手に入れたならそれはきっと今季の“トレジャー（宝物）”となるに違いない。