今日もビショップ　LAURENCE J. SMITH　CREW NECK SWEATER

現在、SDG’sに関わる取り組みは各国、各企業において必須事項。リデュース、リユース、リサイクルを念頭においたモノ作りは年々重要度を増し、それは服飾業界も例外ではない。リサイクル生地などの導入が進む中、改めて注目を集めつつあるのが天然素材だ。“逆行”とも捉えかねないがどうもそうとも言い切れず、人工物よりも地球由来のもの（自然に戻りやすいもの）を増やすことが明るい未来へつながると聞けば、なるほど、納得である。だとするならば、1923年創業の〈LAURENCE J. SMITH〉の道のりは正しかったのだろう。1930年より本格的に製作しだしたニットは、シェトランド島の厳しい自然環境の中で育てられたシェトランドシープのピュアウール100％。ソフトな肌触りは言わずもがな、保温力に優れ発色の良さも魅力。それらをわずか数台しかない古い編み機で地元出身の職人たちが編んでいる。シームレス製法を採用しているため脇に継ぎ目がなく着用時の違和感を軽減。なにより、それを長きにわたり作り続けていることに頭が下がる。Bshopの定番として長く愛されてきた名作。質の高さや手仕事ならではの温もりだけでなく、その奥に秘める心意気にこそ、その理由があるのかもしれない。