今日もビショップ Fratelli Luigi SILK LINEN SCARF(42×42)
TOPICS | 2024.05.12
簡素になりがちな夏の出立ちに備えてこの一枚を
17世紀以降、ファッションの必需品として広く浸透したネックウェアがある。戦場の必携品に端を発するクラバットだ。20世紀を代表する英国のベストセラー小説『紅はこべ』では、「クラバットは、洗練された男性と普通の男性を区別する」という一説がある。それほど影響力は絶大だったのだ。先述したようにその原点は、三十年戦争でフランスに傭兵として雇われたクロアチア人兵だといわれる。それが国王ルイ13世に目に留まり、やがて上流社会へ浸透していったとか。ただ、夏ともなればさすがに少々暑苦しい。となれば〈Fratelli Luigi〉のスカーフはいい手立てとなるだろう。コットン、リネン、シルクを混成させた生地は軽やかでタッチも心地よく涼やか。コンパクトなサイズ感も普段から持ち歩くには格好だ。なにより、黒生地や茶生地の中を可憐に舞う花のデザインがなんともエレガンス。さすがは、北イタリアのシルクの産地で生まれ育ち、同地の3大名門ファクトリーを渡り歩きながらトップメゾンのモノづくりを陰ながら支えてきたディレクター、フラテッリ・ルイージである。カットソー一枚の出立ちが予想される今夏において、これほど心強いファッション小物はないかもしれない。
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