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今日もビショップ BUZZ RICKSON'S B-15C(MOD.) 344th FTR-BOMB SQ "EAGLES"
TOPICS | 2024.12.17
歴史の教科書のごときフライトジャケット
昨年、文化庁の拠点が霞ヶ関から京都へ移された。中央省庁として初めてのことである。巷では、寺社仏閣の復原、地域コミュニティの創造を掲げ独自に宮大工塾を開校しているところもあるようだ。フランスでは、ヴァンダリズムの反省からエコール・ド・シャイヨなる修復建築家を養成する施設が以前から存在。同施設では歴史や修復方法だけではなく過去と未来をつなぐプロデューサーとしての基礎も学べる。そうして歴史を紡いでいくことは、国々の文化を学ぶだけでなく多様な人々との連帯や協力の重要性に気付く契機になる。その観点からも〈BUZZ RICKSON’S〉の新作がもつ意味は大きい。第二次大戦以後、ジェット機の登場によりこれまでの航空装備に見直しが迫られた。その転換期に登場したのがTYPE B-15C のジャケットの襟に改修を加えたモディファイド(MOD.)モデル。こちらはそれを忠実に再現した一着だ。生地は米軍が1940~50年代に使用していたナイロンを分析し、糸の太さ、生地組織、染色方法に至るまで試行錯誤を繰り返し作ったオリジナル。胸元のスコードロンパッチも当時の大きさで再現している。オリジンに敬意を表したアイテムは、男らしさだけでなく歴史を思い返すきっかけにもなるのだ。
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