今日もビショップ　ARTS&CRAFTS　MEDICINE BAG

〈ARTS & CRAFTS〉のアイコンともいえるメディスンバッグ。デザインもユニークだし、あまり聞いたことない名称なので調べてみると、ネイティブアメリカンのメディスンマンに由来するという。そもそもメディスンマンは、部族の宗教儀礼を執り行ったり病人の治療などを行う呪術医や治療者を意味する。彼らが治療に使う薬草を入れて腰にぶら下げていたことから名付けられたそう。こちらはそのデザインを継承しながら、長財布がすっぽり収まるサイズ感にアレンジ。華奢なショルダーストラップとの対比もポイントで、かつレザーの質感も異なるのでよりデザインが引き立つ仕上がりになっている。メイン素材に使用しているのはイギリスの老舗タンナー、チャールズ・F・ステッド社の両面使いができるスエード。アフリカに広く生息するクードゥーという牛科の動物の皮を使っており、キメが細かくて上品な質感と野生味あふれる表情を併せ持っている。ネイティブアメリカンの生活に欠かせないメディスンマンが使っていた伝統的なバッグを、現代の街で取り入れるというのもなかなか面白いかも。