10 THINGS TO KNOW orSlow
(後編)orSlowを知る10のコト
インタビューや対話を通じて、Bshopで展開しているブランドの魅力を改めてお届けするコンテンツ〈Bshop BRAND NOTE〉。
今回は、長きに渡り展開し続けているブランド〈orSlow〉に注目。
デザイナー仲津さんから語られる10個のキーワードを通して、ものづくりに対する情熱や、ブランド・ライフスタイルへのこだわり、などを読み解いていきたいと思います。
前編ではブランドビジネスを始めた経緯や、阪神間の閑静な住宅街にあるオフィスへのこだわりについてお話をしていただきました。後編では、仲津さんご自身のルーティーンや、パーソナルな部分に迫ります!
今回お話を伺ったのは…
orSlow | DESIGNER
仲津 一郎ICHIRO NAKATSU
岡山県倉敷市児島のジーンズメーカーで企画として働いた後、独立。2005年にorSlowを立ち上げる。
06何も考えない時間を作る
仲津:
仕事の合間でも、週に何度か自宅に戻って景色を眺めたり、ソファに座って何も考えない時間を作ってリセットしてます。少しの間をもつことで、午後の仕事のスイッチを入れるように心がけています。
同様に、趣味のサーフィンや、ドライブの時間も大切にしています。何も考えてないで波を待ってる時も、波に乗っている時も「無」になれる。私にとって大切な時間です。
神戸の街並みを見渡せる自宅のリビング
ドライブしている時もリフレッシュの時間
07自分の物差しを信じる
仲津:
陳列されている、衣類以外のコレクションは、世界中の蚤の市などで見つけて購入したものです。価値とかではなくて、自分の物差しというか、見た目や雰囲気で気に入ると即座に決断して購入しています。
サイズ違いで重なっているお皿の雰囲気や、整然と積み重なった様が好きで購入したり、大阪・新世界にある喫茶店で、その顔の表情に一目惚れして購入したコケシのようなダルマなど。置き場所にも困るのですが、蚤の市に行くと、つい色々欲しくなってしまいますよね(笑)
幼稚園で使われていた椅子の座面をお気に入りのファブリックに張り替えた
08仕事着は合理性重視
仲津:
毎日着る服へのこだわりは、合理性を優先しています。何も気にせず仕事に集中できて着心地が良いので、いつもリラックスしたものを選んでます。
ストレスに感じるようなものはあまり好きじゃない、一番楽な状態で仕事をしていたいという仲津さんは、自分が気に入った服をずっと着回しているとの事。
09何事も整理整頓!
仲津:
常に整理整頓を心がけています。それができないと、仕事における整理整頓は絶対にできないと僕は思います。
一つ一つきっちり終わらせて次に挑むのはとても大事なことです。ミシンなどの機材も丁寧にメンテナンスしないと良い縫いの仕上げにならないのと一緒だと思うんです。
きっちり整理されたヴィンテージコレクションルーム
10ジーンズ愛!
ジーンズと共に人生を費やし、四六時中ジーンズのことを考えるほどジーンズ愛のある仲津さん。
自身のコレクションの中でも特に思い入れのあるアイテムをご紹介いただきました。
仲津:
これはアメリカ留学していた10代に手に入れたもの。LAのビーチでリーバイスの1stモデルを着たオジサンが、金属探知機でコインや金目のものを探し歩いてるのを見つけて。居ても立ってもいられず、その場で拙い英語で声をかけ、持っていた100ドル札と交換してもらいました(笑)
仲津:
これはゴールドラッシュの頃に炭鉱のどこかに埋まっていた501初期のものと言われる1905年のジーンズ。オークションサイトで購入しました。
映画のワンシーンなどで見たことあると思いますが、当時は電気もない時代だったため、木に布を巻いたものに火をつけて灯りを灯していたんです。このジーンズの膝下が無いのは、おそらく火を灯す用の布が足りなくなって、破って燃やしたんだと思います。
この時代のモノは、いろんなストーリーがものにそのまま反映されていてとても面白いんです。
ジーンズについて熱い想いを語る仲津さんの表情は本当に楽しそうで、まるで少年のようでした。
前編では、ブランドビジネスを始めた経緯や、
阪神間の閑静な住宅街にあるオフィスへのこだわりについて
お話をしていただきました。
orSlow
Originalityのある服を吟味し、ものづくりする。
19〜20世紀に誕生したワーク・ミリタリーから派生する「スタンダードで、現代もファッションとして愛される服」からインスピレーションを受け、slowに自身のフィルターを通してデザイン。手から生み出されるぬくもりを大切に、細部に至るまでこだわったクオリティーの高いものづくりを行う。