2026 Spring issue

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about new season recommendations 「ビショップ」のバイヤーに聞いた、2026年夏のアップ&カミング。 Interiew with_Makoto Yamamoto from Bshopabout new season recommendations 「ビショップ」のバイヤーに聞いた、2026年夏のアップ&カミング。 Interiew with_Makoto Yamamoto from Bshop

色彩豊かな2026年春夏、
ペールトーンがその主役に!?

まずは今季のラインナップのムード、
見どころを教えてください。

今季に限らずですが、「ビショップ」では時代を超えて愛される魅力をもったベーシックなアイテムをベースに買い付けています。また、「服=人々の生活に根付いている道具」と考えているので、そのブランドの背景やアイテムの原型がきちんとあることなどもすごく大切にしています。ワークウェアもそうですが、なにかの用途のために生まれて、歴史を重ねて今はこうなっている。そういったモノを今着るならこうだろうっていう答えを、別注などで私たちらしく料理して提案するようにしています。

まさに〈バブアー〉の別注が、
それを体現している感じがしました。
こんな思い切った色の別注は見たことがないかも。
こういった水色って、今季よく見かけますよね。

そうですね。他のセレクトショップやブランドでも〈バブアー〉の別注はよく製作していますが、ここまで色を遊んでいるところは少ないと思います。モデルは「ビショップ」のみで展開している“ブライス”ですが、ここまで色で振り切るとすごく新鮮に見えますよね。

  • Barbour_Jacket ¥56,100 *exclusive
    Men
    Women

2025年秋冬はネオンカラーが多かったですが、
今季は〈バブアー〉をはじめ、
キレイな色が多い印象です。
全体的にそんな気分ですか?

今季も色モノが多いですが、ネオンカラーが多かった2025年秋冬とは少しテンションが変わっています。この春夏はペール調というか、ちょっと淡めの優しいカラーが主流になっています。特に〈ブルックス ブラザーズ〉のBDシャツがわかりやすいかもしれません。インラインでも優しいカラーの展開はありますが、「ビショップ」別注はさらに薄いペールトーンを採用しています。生地も肉感のあるオックスフォードではなく、細い糸を使ったピンポイントオックスフォードなので、よりキレイめに見えると思います。色はイエロー・ブルー・ホワイトの3色、ウィメンズのみピンクも展開しています。

  • Brooks Brothers_Shirt ¥24,200 *exclusive
    Men
    Women

〈メゾン ボアネ〉のメッシュベルトも
発色が絶妙ですね。

このベルトはウィメンズのみの展開になります。小物だと色もぐっと取り入れやすくなりますし、ボーダーカットソー×ジーンズのお馴染みスタイルも、このベルトを差すと新鮮に見えると思って。また、〈メゾン ボアネ〉はフランスのベルトブランドなのですが、バックルが革巻きだったり、ポップな見た目とは裏腹に細かなディテールまでこだわって作られているのもいいんですよね。

〈ライテンダー〉のボーダーTシャツは、
今シーズンも相変わらず、
豊富なカラーバリエーションですね。

別注カラーだけでなく、サイズも別注していたり、レディースは着丈をショートにアレンジしていたり。今季は特にラインナップが充実しています。色が気分だからこそ、〈ライテンダー〉は強くおすすめしたいですね。

  • RYE TENDER_Knit ¥9,900 *exclusive

柔らかな風合いにこだわった
別注アイテム。

別注のイチ推しは他にもありますか?

たくさんあるのですが、まずは〈バーバリアン〉からご紹介します。1981年にカナダで誕生したラガーシャツブランドの名門で、今回は配色と生地感を別注しました。特に生地感がポイントなのですが、ラガーシャツは生地にハリがあって、引っ張っても破れないほど耐久性が高いのが特徴です。体と体がぶつかり合う激しいスポーツだからこそ生地にもタフさが求められると思いますが、個人的には硬くて着づらいとも感じていました。それを洗いをかけることで解消し、同時に長年着たような柔らかい着心地と風合いをも実現しました。また、このラガーシャツはルーズに着てほしいので、インラインではLのものを「ビショップ」ではMというように、サイズ表記を1サイズずらして展開しています。

〈ディッキーズ〉別注も
穿き古したような風合いですね。

このチノパンも〈バーバリアン〉と別注ポイントは同じです。〈ディッキーズ〉の別注といえば、これまでは少し太めするなどのアレンジがほとんどでした。でも、原点回帰じゃないですけど、シルエットはやっぱり“874”が最高だなって改めて思ったんです。長く愛されている名作でもありますし。そこで今回はカタチや素材は一切いじらず、別注は洗い加工のみという思い切ったオーダーにしています。ここまで削ぎ落とした別注は、「ビショップ」でもあまりなかったと思います。

  • Dickies_Pants ¥17,600 *exclusive
    Men
    Women

失礼ながら、新品を洗っただけの別注かと思っていました。
でも実際は、古着屋で見るモノとはだいぶ違いますし、
独特な風合いなのにすごくクリーンな印象を受けます。
新品と古着のいいとこ取りみたいな感じで。

個々が雑に扱って味を出した古着とはやっぱり違いますよね。穿き古した感を出すために何回も洗いをかけているので、かなり柔らかくてすごく穿きやすくなっています。〈バーバリアン〉同様、〈ディッキーズ〉もタフさがウリの丈夫な生地を使っているので、馴染むまでにけっこう時間がかかりますからね。古着のような独特な風合いを穿きはじめから楽しめるのは、かなりポイントが高いと思います。

今後もこういった別注が
多くなったりするのでしょうか?

〈バーバリアン〉も〈ディッキーズ〉も来季はどうなるかわからないですが、今季に限ってはまわりに回って名作に敬意を払った別注になりました。でも、変えたい気分のときは容赦なく変えちゃうタイプなので(笑)。今回はこれが気分だったってことですかね。

多彩なフットウェア。
キーはロープロファイル!?

続いて、フットウェア事情をお聞きしたいです。
〈コンバース〉の“スキッドグリップ”は、
2025年秋冬も展開していましたよね。
今季は別注というのが興味深いです。

〈コンバース〉といえば“オールスター”なのに、なんで“スキッドグリップ”? って思う方も多いかもしれません。その理由は非常に単純で、私が “スキッドグリップ”が好きだからです(笑)。 “スキッドグリップ”のヴィンテージも所有していますし、普段から本当によく履いているんです。こういったスニーカーは他のブランドでも取り扱っていますし、私もいろいろ履いてきました。それらと比較すると、ノーズの長さやフォルムのバランス、ボリューム感などが個人的には“スキッドグリップ ”が一番いいんですよね。どんなシルエットのパンツとも合わせやすいですし、そんな万能性にも惚れているんです。

  • CONVERSE_Shoes ¥11,000 *exclusive
    Men
    Women

別注は現行のモデルを活かしているのでしょうか?

ベースとなっているのは、私が所有している80年代後半から90年代くらいのヴィンテージです。ヒモの形状や履き口のクッションの入り具合、インソールの素材、ラベルのプリントなど、細かいところにはなりますが、現行とは異なる部分はいろいろあります。さらに色もめちゃくちゃこだわりましたね。〈コンバース〉は白のバリエーションもすごく豊富なのですが、その中から絶妙なオフホワイトをセレクトしました。それによってリアルなヴィンテージ感をより表現できたと思います。

フットウェアは、
他にも気になるブランドがいくつかあります。
豊富なラインナップからひと際目を引いたのは
〈ヴィブラム〉。
かなり個性的なデザインですよね。

いつも伺うパリのショールームで、たまたま紹介されたのがこちらです。〈ヴィブラム〉はイタリアのソールメーカーで、5本指シューズは足の指を自由に動かせる独特なデザインが特徴。ソールも薄いので裸足に近い感覚というか、バレエシューズのような履き心地を味わうことができます。スニーカーはランニングシューズが世界的にブームになっているので、このシューズもその流れのひとつといえるでしょう。

難易度が高いシューズだと思うのですが、
おすすめのスタイリングはありますか?

基本的にどんなボトムスともマッチすると思いますが、「ビショップ」としてはTシャツ×ジーンズの足元に提案をしたいですね。個性的なデザインといえば、〈ヴィレッジ ピーエム〉もおすすめです。2024年にスケーターが立ち上げたパリ発のブランドですが、非対称のアッパーデザインなどがユニークなんです。ちょっとトレッキングの要素もありますし、これまでになかったスニーカーだと思います。〈ヴィブラム〉も〈ヴィレッジ ピーエム〉も今季より取り扱いの新ブランドなので、ぜひチェックしてみてください。

〈コンバース〉も含め、
フットウェアの今季の傾向はありますか?

薄底のロープロファイルモデルが引き続きトレンドなのも影響しているかもしれませんが、間違いなく全体的にボリューム感がなくなって、どんどんソフィスティケートされてきていますね。

コンセプチュアルな
国内ブランドにも注目。

〈グランク〉はどこのブランドですか?

2022年にデザイナーの佐々木英治さんがスタートした日本のブランドです。佐々木さんはファッション業界でも有名なヴィンテージオタクなんですよね。そういう方って古いものが正義というような懐古主義者が多かったりしますが、それに捉われることなく自分の解釈を加えてアップデートしているのがめちゃくちゃいいんです。たとえば、軍モノのパンツを独特な起毛感のあるモールスキンで作っていたり、本来はフリースを使いそうなアウトドア色の強いジャケットに地厚のTシャツ生地を使っていたり。その一方で、細かいディテールはヴィンテージに忠実だったり、そのバランスが絶妙なんです。服への造詣が深いからこそのアイテムは、本当に唯一無二だと思います。

〈ソフィー トークス アバウト ザ ウェザー〉は、
今季デビューのブランドだとお聞きしました。

2026年春夏からスタートしたブランドです。アイテムはとってもベーシックですが、そこにデザイナーの面白い視点が加えられています。それは、年齢を重ねて体型や着こなしの好み・バランスが変わっても着られる服だということです。ただサイズを大きくするのではなく、パターンやディテールにもこだわるなど、どんな変化にもフレキシブルに対応するように作られているんです。たとえばジーンズは、バッグシンチで腰回りのフィット感を自由に調整できたり。ぐっと締めて穿いても不自然じゃなく、ちゃんとモノとして成立しているのはすごいと思います。

「ビショップ」のラインナップにも
すんなり馴染みそうなブランドですね。

デザインのベースにしているのもベーシックですし、「ビショップ」の考えとも通ずるものもあるんですよね。こういったアプローチは他のブランドにはないところですし、すごく今っぽくて素敵なブランドがデビューしたと思います。

いろいろとお話を聞いて、
欲しいモノがいくつもありました!
今季も楽しみです。
長時間の解説ありがとうございました!

ここでは今季らしいアイテムをピックアップしましたが、
どれも「ビショップ」が提案する定番との相性も抜群です。
同時にいつもの着こなしの鮮度アップにもなってくれるはずです。
ここで紹介した以外にも、
「日常に根ざした普遍的なアイテム」もラインナップしているので、
ぜひお店にお越しください。