人と関づか
わかりやすさの対岸にある分類されないものを
加藤 駿介 SHUNSUKE KATO
加藤 佳世子 KAYOKO KATO
NOTA&design
わかりやすさの対岸にある分類されないものを
加藤 駿介 加藤 佳世子
SHUNSUKE KATO KAYOKO KATO
NOTA&design
「無駄にこそ人の心を動かす」
その思いをもって
NOTA&designを営む
加藤駿介さん、佳世子さん。
表面をなぞるのではなく、
常に本質を見据え、
嘘がなくつくられたものは
「っぽさ」がない。
ゆえに分類することができない。
わかりやすさの対岸にある
NOTA&designのプロダクトと
関づかの履物には、
そんな共通項が見えてきました。
わざわざ足を運ぶ価値
ほんの数年前までは、お店に足を運び、実物を手に取り、思案して買うことを、ごく当たり前に行なっていました。
しかし、2020年来のパンデミックによって、私たちの消費行動は大きく様変わりし、インターネットを介して買い物をすることが、ごく自然な営みとして日常に溶け込んでいます。急激に距離や時間という隔たりが低くなっていく一方で、わざわざ足を運びたいお店はあるものです。
決して至便とは言えない滋賀県信楽の地で、加藤駿介さんと佳世子さんが同じ敷地内で営む、国内外を問わずフラットな眼で集めたプロダクトが並ぶショップ兼ギャラリー「NOTA SHOP」、陶器の工房、そしてデザイン事務所として機能する「NOTA&design」は、そうした数少ないお店のひとつです。
わざわざ足を運ぶ価値
ほんの数年前までは、お店に足を運び、実物を手に取り、思案して買うことを、ごく当たり前に行なっていました。
しかし、2020年来のパンデミックによって、私たちの消費行動は大きく様変わりし、インターネットを介して買い物をすることが、ごく自然な営みとして日常に溶け込んでいます。急激に距離や時間という隔たりが低くなっていく一方で、わざわざ足を運びたいお店はあるものです。
決して至便とは言えない滋賀県信楽の地で、加藤駿介さんと佳世子さんが同じ敷地内で営む、国内外を問わずフラットな眼で集めたプロダクトが並ぶショップ兼ギャラリー「NOTA SHOP」、陶器の工房、そしてデザイン事務所として機能する「NOTA&design」は、そうした数少ないお店のひとつです。
無駄にこそ価値がある
「元々、お店を開きたいという思いはありました」と佳世子さん。駿介さんも「行きたいお店というか、正しく伝えるお店がなかったんです。あっても、嘘っぽいというか......ちゃんとやりたかったんです。ぼくらが扱っているものは、究極的に言ってしまえば生活に必要のないものです。つまり“無駄”なものです。でも、無駄にこそ価値がある。人の心を動かすのは、結局機能ではなく、無駄なんです。そこに本質があるんじゃないですかね」と言います。
自分たちがつくるものも、セレクトするものも、表面をさらった嘘っぽいものは扱いたくない、という強い意思を感じます。その原点は、駿介さんがかつてグラフィックデザイナーとして携わっていた広告の仕事にありました。
「いろいろなレイヤーがあって、クライアントの意向で納得できないものでも外に出さないといけない仕事ですからね。だから、ここではアウトプットまで、嘘をつかずにワンストップでできるようにしたかった」と駿介さん。
その背景には、信楽焼に限らず、90年代をピークに止まったままの産業を、時代に合わせてアップデートしていくことも考えているから。
「陶器の産業自体が外注文化であるなかで、資源も減っているし、職人の高齢化も進んでいます。今はまだいいですけど、いずれ行き詰まるときが来ます。だから、自分たちでコントロールできる工房を設えたり、自分たちで環境を整えていっているんです」
つくること、選ぶこと
そんな加藤さんたちには、伝統をアップデートする関づかの履物や関塚さんは、どのように映っているのでしょうか。
「やりたいこと、好きなことがわかるというか、感覚が似ているんですよ。だから一緒に面白いことができる。つくるだけでなく、岩倉AAでセレクトもしているし。しっかりとクオリティを保ったものをつくりながら、選ぶことをしている人は意外に少ないですからね」とお互いにニッチな世界で活動しているなかで、関塚さんと共通点が多いと感じています。
ふたりが関づかの履物に出会って履くようになると、自分たちのスタイルとも合っていると感じることが多かったそうです。
「夏場や仕事の最中に履くことが多いですね。楽だけど、それを履いてお店に立つこともできる。気軽に履けて、でも造りがしっかりしているというのかな」と駿介さん。
つくること、選ぶこと
そんな加藤さんたちには、伝統をアップデートする関づかの履物や関塚さんは、どのように映っているのでしょうか。
「やりたいこと、好きなことがわかるというか、感覚が似ているんですよ。だから一緒に面白いことができる。つくるだけでなく、岩倉AAでセレクトもしているし。しっかりとクオリティを保ったものをつくりながら、選ぶことをしている人は意外に少ないですからね」とお互いにニッチな世界で活動しているなかで、関塚さんと共通点が多いと感じています。
ふたりが関づかの履物に出会って履くようになると、自分たちのスタイルとも合っていると感じることが多かったそうです。
「夏場や仕事の最中に履くことが多いですね。楽だけど、それを履いてお店に立つこともできる。気軽に履けて、でも造りがしっかりしているというのかな」と駿介さん。
佳世子さんもまた「まだスタッフがいなかったころは、石膏の仕事をしながら、制作途中でショップに立っていたので、汚れが目立たない白い服を着ていて、それにとても合わせやすかったです」と言います。
佳世子さんもまた「まだスタッフがいなかったころは、石膏の仕事をしながら、制作途中でショップに立っていたので、汚れが目立たない白い服を着ていて、それにとても合わせやすかったです」と言います。
そして、駿介さんは同じニッチな世界に身をおくつくり手として、「これだけミニマムなつくりだと、逃れられないですよね。鼻緒とか細部にまで本質を突いていると思います」と関づかの履物を評します。
一方、佳世子さんは「新しい価値観をもらったと感じています。お店に置いてある変わったものを組み合わせたときにハッとするような感覚と似ている。洋服に合わせたときに、純粋にいいなぁと思うんです」
そして、ふたりは目下の悩みは「足袋が履きこなせていないから、今はそれを探っている最中です」と顔を見合わせながら教えてくれました。
NOTA&design https://nota-and.com/
そして、駿介さんは同じニッチな世界に身をおくつくり手として、「これだけミニマムなつくりだと、逃れられないですよね。鼻緒とか細部にまで本質を突いていると思います」と関づかの履物を評します。
一方、佳世子さんは「新しい価値観をもらったと感じています。お店に置いてある変わったものを組み合わせたときにハッとするような感覚と似ている。洋服に合わせたときに、純粋にいいなぁと思うんです」
そして、ふたりは目下の悩みは「足袋が履きこなせていないから、今はそれを探っている最中です」と顔を見合わせながら教えてくれました。
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