
ヴィンテージのリプロダクトにおいて
屈指の技術力を持つ「テーラー東洋」と
「ビショップ」の奇跡のコラボレーションが実現。
ビショップの発祥の地「神戸」と
ゆかりのあるブランドを生んだ
「フランス・パリ」をモチーフにした
両面Aサイドのスペシャルな
スーベニアジャケット。
未来のヴィンテージアイテムがここに誕生。















HISTORY
スーベニアジャケット、通称「スカジャン」が誕生したのは戦後間もない1940年代。アメリカ軍の兵士が日本駐留の記念に本国へ持ち帰る土産物(スーベニア)としてのジャケットでした。その発祥に深く関わっているのが、生地などの輸出入を行なっていた東洋エンタープライズの前身「港商商会」でした。
制服の上から虎柄のスカジャンを羽織った米兵
戦後の混乱期、銀座界隈には米軍相手の露店が並び、着物や帯など日本の伝統品を求める兵士たちで賑わっていました。そこで港商が製作したのが、土産物としての刺繍入りジャンパー。型はアメリカのベースボールジャケットを模し、桐生の和装刺繍の職人に依頼してオリエンタルな刺繍を施した物でした。当時は物資統制により絹糸の入手が困難であったため、生地はシルクに似た「アセテートレーヨン」を使用。フロントにファスナーを用いたのも、より豪華に見せるための工夫でした。
こうして完成した刺繍ジャンパーは銀座の露店に持ち込まれ、並べればすぐに売れてしまうほどの人気となりました。やがて、そのジャケットは米軍基地関係者の目に留まり、日本各地のPX(基地内の売店)に正規納入され、1950年代に入るとその人気は海外の米軍基地にまで及びました。ヴィンテージのスカジャンに「HAWAII」や「ALASKA」の表記があるのはこのような経緯に由来します。スカジャンに込められた日本の刺繍技術は、当時から世界各地で高い評価を得ていたのです。
1970年代以降はアメリカへの憧れとともに日本の若者にも広まり、横須賀基地周辺で売られていたことから横須賀ジャンパー、通称「スカジャン」と呼ばれるようになっていきました。いまや世界で注目されるスカジャンは、戦後の日本で生まれた「日本発祥の唯一の洋服」です。
東洋エンタープライズが所蔵する貴重なヴィンテージスカジャンの展示風景
今回のコラボレーションスカジャンは、1950年代中期に存在した別珍×サテンのリバーシブルで中綿の入っていないレアな仕様のヴィンテージスカジャンがベースになっています。(通常、別珍スカジャンは中綿入りでサテン面にキルティングステッチが入る)
左:元となった1950年代中期の袖の龍の刺繍
右:今回の袖の龍の刺繍
袖の龍は1950年代中期のヴィンテージスカジャンの絵柄を再現しています。龍の身体に使っている色糸は白一色のみですが、針足(運針)を変えて刺繍を重ねることでたてがみや鱗を描写しており、高い技術を持っていた当時の職人ならではの技法を完全再現しています。スカジャンの本家とも言えるテーラー東洋の手により、横振り刺繍の技法を駆使してヴィンテージさながらの風合いに仕上げられています。