Featured New Brand in 2023 Spring
今春から「ビショップ」での
取り扱いがスタートした
韓国のブランド〈ユノイア〉。
日本での取り扱いは、
ビショップが初となります。
抑揚の効いたシルエットと
繊細な装飾、
黒と白で表現された
“韓国らしい美しさ”とは。
今回は、
ビショップ撮り下ろしのLOOKと、
デザイナーのグォン・ヒジンさんへの
インタビューを通じて、
〈ユノイア〉の世界観をご紹介します。
デザイナー グォン・ヒジンさんへ10の質問
2014年、韓国のテグ(大邱広域市)で設立しました。
韓国東南部に位置する、人口約250万人の都市です。ソウル特別市、釜山広域市に次ぐ韓国第3の都市と言われています。山に囲まれた盆地で、夏は暑く冬は寒い内陸性盆地気候。特に夏は韓国でも一番暑い都市として有名です。1920年代から、現在に至るまで、常に韓国の繊維産業の中心地として成長し、繊維・製造・裁縫の職人育成にも熱心な都市です。現在でも国内に流通されている素材の80%以上がテグで作られています。〈ユノイア〉は、テグに本社と路面店、自社工場を構えています。ソウルのヨンヒドンにもアトリエがあり、そちらはショールームとして使っています。
“eunoia/ユノイア”はギリシャ語で“美しい考え”という意味。私たちは、ビジュアル的に派手な人よりも、生き生きとしていて、自分なりの基準を持った芯のある人がカッコイイと思っています。そういう人たちの美しい考え方が、見た目の美しさも表現できると思い、〈ユノイア〉という名前をつけました。
決して派手さにとらわれず、クラシックな節制美を服に投影すること。
韓国の彫刻、建築、陶器、瓦など、様々な素材が持っているなだらかな曲線からインスピレーションを受けています。
二つの意味での“調和”を大事にしています。
一つ目は、クラシックとモダンが調和するデザインであること。二つ目は、新しいコレクションは、過去のコレクションと組み合わせても調和するデザインであること。
着心地の良い服であること。〈ユノイア〉は動きやすさや通気性を大事にしているため、パターンや素材にこだわっています。着る人にとってあまりに窮屈な服は、着心地だけでなく、その服が持っている本来の美しさも失ってしまうと考えています。
黒と白の適切な調和で、そぎ落とされた韓国らしい美しさを〈ユノイア〉なりに表現しています。いずれも洗練された色ですが、黒は誰が着ても格好良く見える魅力があり、白は純粋であたたかさを持った色です。もともと、黒と白が私の好きな色だったというのも理由です。
シンプルで端正なデザインにピンタックや野花などの愛らしいディテール、軽くて優しい素材と余裕のあるシルエットが特徴。リネンなどの生地を天然の素材を使って染めた、ナチュラルなムードのコレクションです。
決まりきった着こなしにとらわれず、ロマンティックな優雅さを楽しんでいただきたいです。