今回はベルトについていろいろお聞きしたいのですが、まずは二人の出会いについて教えてください。
細野
確か、ヴィンテージバックルのベルトを山本さんに仕入れていただいたのがきっかけだったかと。
山本
そうでしたね。本当はこの間にもう一人いて、その方がヴィンテージバックルを集め、細野さんはベルト部分を作るという企画から始まりました。当時はそういったプロダクトがなかったので珍しくて話をしていたら、細野さんは独学で革小物を作っていると聞いて驚いたんですよね。独学とは思えないほど、仕上がりが本当にキレイだったので。
独学とは驚きです! そうなると細野さんの経歴が非常に気になります。革小物の作りを学ぶ学校にも行っていないんですか?
細野
じつは元看護師なんです。東京に出る条件として、親に看護師の資格を取るならいいと言われて、革の学校ではなく、看護学校に行っていました。
革を学ぶきっかけは?
細野
看護学校時代にアウトドアブランドでアルバイトをしていましたが、そこのオーナーがすごく変わった人だったんです。元々はお肉屋さんだったそうですが、当時はオーナーをしながら、様々なものづくりをきちんと学んでブランドも手掛けていました。そんなオーナーに刺激を受けて、自分にも何かできると錯覚したほど(笑)。今思えば、私が革を始めたのは店長がきっかけだったのかもしれませんね。
ちなみに看護師はいつまでやっていたのですか?
細野
採血だけは得意の看護師だったんですが(笑)、続けていくうちに楽しくなって、4、5年前までやっていました。2016年くらいからファッションアパレルの受注を受けるようになったらどんどん忙しくなり、今の仕事一本にシフトした感じになりますね。
山本
細野さんのブランド〈ロザリア プロダクト〉は、ビショップ神戸本店2Fにある「アバウト」で取り扱っているのですが、その完成度の高さに本当に驚かされます。革小物の中で一番難しいと言われている、時計のベルトを手掛けているだけあります。
革小物の中で、一番時計のベルトが難しいんですか?
細野
これはヴィンテージバックルもそうなんですが、ヴィンテージ時計は一点一点で幅と厚みを変えなくてはなりません。特に時計のベルトは1mmずれると入らなくなるんですよね。財布だと1mmは誤差ですが、時計だと致命傷になる。また、時計のベルトができれば、他のアイテムはなんでも作れると言われているんです。ちなみに時計のベルトは2015年、ベルトは2020年からスタートしました。
時計のベルトがそこまで難しいとは知りませんでした。細野さんの手先の器用さは、きっと看護士時代に磨かれたんですね。ところでお二人は、大のベルト好きでもあるとお聞きしました。
山本
バイヤーという職業柄、海外に行く機会が多いのですが、その際に凝ったベルトと出合うことが多くて、ついつい熱心に見てしまうんです。これだったらベルトメインでコーディネートできるとか。そうこうしているうちにベルトの魅力に惹き込まれていった感じですね。
細野
私がベルトを好きなのは、職人としての意味合いが強いです。やっぱり作りが気になってしまうんですよね。どうやって作っているんだろうという目線でベルトは見ています。
山本
細野さんのベルトコレクションを見ていればわかりますよね。ちょっと変わったデザインや作りのモノが多いですから(笑)。





















