ERIBE

喜びを感じるニット

Knits that bring joy

1986年、ローズマリー・エリベ氏によって
設立した「ERIBE」。

スコットランド国境の
メルローズに拠点を置き、

さまざまな体型、肌色、
文化的背景の美しさを引き立てる

ニットコレクションを展開しています。

ビショップでも定番的に展開している
「ERIBE」ですが、

その受け継がれてきた
スコットランドの伝統と

華やかな配色が織りなす
ニットの魅力について、

改めてデザイナーである
ローズマリーさんに

インタビューさせていただきました。

with Rosemary Eribe

INTERVIEW

デザイナーインタビュー

ブランドについて

ABOUT

〈ERIBE〉を立ち上げる前のローズマリーさんの経歴を教えてください。

私は5人兄弟の4番目で、3人の兄と妹が1人います。

生まれ育ったのはスコットランドのエジンバラというとても美しい小さな街で、大自然の中で自由を感じながら楽しい幼少期を過ごしました。私の実家は階段の多い、古いテラスド・ハウス(棟続きのイギリス式長屋)で、当時は車を所有する人も少なく、車通りも少なかったので、よく道路を自由に走って遊んでいました。

学校を卒業したあと、2年間ドイツ北部のハンブルグでアプレンティスシップ制度(イギリスの職業実習制度)に参加しました。その後、スコットランド南部のガラシールズの村にあるテキスタイル・カレッジでテキスタイルデザイン、製造、テキスタイルエンジニアリングについて4年間学びました。

そして25歳のときに〈ERIBE〉を立ち上げました。

〈ERIBE〉を立ち上げたきっかけを教えてください。

私にとって初めての職業体験であったドイツでのアプレンティスシップはとても大変なもので、それが自分自身でビジネスを始めようと思うきっかけにもなりました。

〈ERIBE〉はどんなブランドですか?

1986年に設立された〈ERIBE〉は、数々の賞を受賞したニットウェアのデザインハウスであり、イギリスのスコティッシュ・ボーダーズを拠点とするマイクロメーカーです。

スコットランドの風景、その色、起伏の富んだ丘、壮観な深い峡谷にインスピレーションを受け、スコットランドの代々受け継がれる伝統に根ざした、デザイン性のあるコンテンポラリーなニットを作っています。柄、色、糸を革新的な方法でミックスするのが大好きで、長持ちし、着る喜びを感じられるようなニット作りを心掛けています。

〈ERIBE〉の工場やショールームについて教えてください。

〈ERIBE〉のデザインハウス兼工場は、スコットランド国境のメルローズに拠点を置いています。

私たちは何年もの間、〈ERIBE〉チームと工場が一緒に働ける場所を探していました。そこで、幸運にも現在の家がメルローズで見つかったのです。残念ながら工場は同じ場所には作れませんでしたが、車で7分ほどのところに構えています。生産はメルローズだけでなく、スコットランドのさまざまなニット工場や個人のニッターさんに依頼をしています。

ショールームは古いエドワード朝式の大きな家にあり、私の夫は造園設計家なので、家の周りに美しい庭園を設計してもらいました。オフィスにいながら、まるで自宅で働いているかのように感じられ、皆が休憩時間にゆったり座って過ごせる憩いの場所です。また、キャビネット・メーカーとして働く私たちの友人が、サンルームの横にキッチンをデザインし、作ってくれました。庭園に囲まれながら、座って食事を楽しめるスペースもできました。ちょうど今日、工場の方とERIBEチーム皆でガーデンパーティーをする予定なんです。ライブバンドを呼んで、バーベキューをします!

ショールームには、図書室も備えているので、一般の方にも読書を楽しみリラックスしてもらえるスペースを設けています。

メルローズはどんな街ですか?

メルローズは、中世1136年頃、非常に大きな修道院の周りに建てられました。一番古いオリジナルの修道院の歴史は6世紀まで遡ります。

現在、人口は約2500人。古い砂岩造りの建物の中に興味深い個人商店が軒を連ねる、とても魅力的な街です。修道院を訪れたり、ショッピングを楽しんだり、美しい庭園を散策したり、サーモンフィッシングで有名なツイード川や、街の上にそびえ立つエイルドン・ヒルズを探検したりと、多くの観光客を魅了する場所です。

また、メルローズは国際的に活躍する有名なラグビー・クラブの本拠地でもあります。

プロダクトについて

PRODUCTION

〈ERIBE〉のニットはスコットランドのどのようなスタイルから影響を受けていますか?

スコットランドはハイクオリティーのニットを作ってきた歴史があります。

北スコットランドの島では、1800年代後半にハンドニッター達によりカラフルなフェアアイルニット技術が開発されました。1920年代に有名になり、イングランドの裕福な人がこぞって着るようになりました。スコットランド東部では、ガンジー柄のハンドニットが船に乗る漁師たちのために編まれました。フィッシャーマンセーターはダークブラウンやネイビーなどの単色が多く、特徴的な柄で編まれています。西スコットランドではアラン模様など、ケーブルのハンドニットが多いです。南スコットランドでは上質でトップクオリティーのクラシックなカシミヤニットが製造され、世界中で販売されています。

その中でも〈ERIBE〉はスコットランド北に位置するシェットランド島の伝統に大きく影響を受けています。かつて私は、フェアアイルについて学ぶため、定期的にシェットランド島を訪れていました。それから、ハンドニットの会社を自らスタートし、今ではイギリス中の240人のハンドニッターと連携してフェアアイルや繊細なケーブル柄を編んでいます。

伝統を受け継ぎながらも現代とのバランスにおいて気を付けていることはありますか?

私たちは、実用的でありながらさまざまな着こなしができるよう、デザインしています。

オリジナルのスコットランドのニットは重く、荒いテクスチャーであるため、インドアで生活する現代においては、よりソフトでライトウェイトに変える必要がありました。〈ERIBE〉のニットは、ファッションとのバランスを取りながら、絵を描くようにカラーで遊び、よりお客様が若く、エネルギーに溢れて見えるようなデザインに仕上げています。

素材選びや製造工程で、心がけていること、徹底していることはありますか?

高品質な糸を製造する老舗の紡績会社と密に連携をとっています。

そこでは、多くの濃色を同時にブレンドし、糸を染めています。例えば、ブルーの糸はパープル、ピンク、グリーン、イエローなどとブレンドします。この工程が糸に微細な変化を与え、より色に深みが出るのです。ぜひ、〈ERIBE〉のニットを手に取って見てみてください。よく見ると様々な色がブレンドされているのがわかります。また、製造中は各工程のクオリティーチェックを丹念に行っています。新商品を開発する際は、試作品を作って、自ら継続的に着用し、製品のパフォーマンスと着心地を確認しています。

柄や配色を考える際、どんなことを考えてデザインしますか?

自然、街、アート、人からインスピレーションを受けています。

自分自身の周りを見れば見るほど、より多くの色が目に留まり、テクスチャーとカラーが自分の感覚を刺激します。人がどの様に着こなし、色合わせをしているかを見るだけでも驚きと発見があり、楽しいです。その人を輝かせるものとそうでないもの。色がどれだけ人々の表情、エネジーに影響を及ぼすかを見るのは非常に興味深いです。例えば、グレーのビルをよく見るだけでも、幾つもの色が交わっていると発見し驚きがあります。芸術家というのは自分自身の生活や周囲の環境にインスパイアされ、思いもよらない場所でインスピレーションを受ける事もありますが、基本的には自然の力に任せて描くのが好きです。

今後の活動について教えてください。

〈ERIBE〉のお客様やファンの方とお会いできるようなイベントを開催したいと思っています。私たちがどの様にデザインし、服を作っているかお見せしたいです。また、〈ERIBE〉のニットウェアの幅広いコレクション、多くの色、古いものから新しいものまでお見せできる機会があればと思っています。

最近では編み方、色の組み合わせを教えるワークショップを開催しました。いつかこの様なワークショップをオンラインで開催し、日本のお客様にも参加いただけるようにしたいです。

LINE UP

2023 AUTUMN / WINTER

今シーズンは
定番のショートカーディガンに加え、
伝統的なストライプパターンが特徴の

フェアアイルセーターやニット小物、
メンズサイズも展開いたします。

Crew Neck Short Cardigan

¥28,600

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Kinross Sweater

¥30,800

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Corry T-Shirt Sweater

¥24,200

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Pioneer Scarf

¥15,400

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Alloa Open Mitt

¥6,050

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