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EYEVAN POP UP STORE

2019.7.2  TUESDAY

淘汰されないものの条件を問われたら、浮かべるものはあったが、トヨタ自動車のCMを見たとき、一つ確信に変わったような気がした。
そこではトヨタが今年の2月に発表したスポーツカーついて豊田社長が自ら語っていた。
100年前、アメリカには1500万頭の馬がいた。それが今では1500万台の車に変わっている。
でも馬は現代で生き続けている。競走馬または趣味として乗る馬として。
いくら自動運転によって車市場がコモディティ化しようが、趣味性に富んだ車は残る。
もはや機能を最大限満たすのは必要最低条件で、心を動かせたもの勝ちだ。

メガネも同じではないか。純粋にぼやけた視界を明瞭化するなら、目にメスを入れることが一番手っ取り早いはず。
料金と安全性の問題が解決させられれば、より多くの人が利用するだろう。
ではメガネがなくなるのかと言われたら、なくならないと断言できる。
車の趣味性が移動する喜びなら、所有し掛ける喜びがあるメガネは世に残り続けるからだ。

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EYEVANがアイウェアというアイディアを社会に浸透させて以来、メガネを煩わしいものと思う人は少なくなったが、まだまだそのイメージは払拭しきれていないように感じる。
シャツのボタンを一つずつ閉めるのと同じようにメガネを掛けるという行為に色気やダンディズムを感じるのはメガネユーザーのエゴかもしれない。
大それたことを言うと、煩わしいことを敢えて行うことで連続した時間に間が生じ、その間が余裕を生み出し、そのまま人生を豊かにすると言えるのではないか。
メガネはその助けとなるアイテムになりうるはずだ。ただ、あくまでその人の生活の一部として馴染むこと、そこに所有する喜びがあることが前提となる。

人体に直接触れるものだからこそ、一体感が満足度に直結するはずだ。
人間の体は常に湾曲していて、丸みを帯びている。だからこそメガネに直線があればあるほど異質さを感じてしまう。
もちろんメガネを主体として考えれば、敢えて直線的なデザインをとりいれるべきかもしれない。
しかしメガネの元来の補助器具としてのサポートの役割に重点を置けば、使用する人に溶け込むことこそ注力すべき点だろう。
実際EYEVANは過去のインタビューで、メガネが生き物のように見えた時点で完成系とする考え方を提示していた。
確かに、本来は体に馴染まないプラスチックや金属のパーツを身につける際、生命感は重要なキーワードになるはずだ。
メガネを掛けている人物のキャラクターを過度に左右しないためにも、無機物を有機的に見せる必要がある。

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EYEVANのプロダクトを見れば随所にそのような工夫が施されていることがわかる。
中でも特に10eyevanのコレクションを見たら一目瞭然である。長距離選手のようなしなやかさと強靭さをあわせ持ったフレームが今にも動き出しそうに見えるはずだ。
生を吹き込む立役者は30年以上付き合いのある鯖江の工場たちである。
今では今治と言えばタオル、児島と言えばデニムと同じくらい、鯖江と言えばメガネと連想できるくらい世界に認められている。
生産背景はメガネ産業で盛んなイタリアや中国の一貫生産とは対照的で、パーツごとに専業工場が地域内に点在しているのが特徴である。
つまりそれだけ一つ一つの細かい作業が人間の手によって施され、隅々までこだわり抜いている。鯖江で作られるメガネは単なる工業製品ではなく伝統工芸品といっても過言ではない。

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メガネフレームがいかに美しかろうと、鑑賞物ではないのは確かで、人が使って初めてその存在意義が満たされる。
ではどのようなメガネが自分にあうのだろうか?
何事も同じだと思うが、正直なところ数をこなさないと答えは見えてこない。その道のプロに聞くことが最短ルートなのはゆるぎない事実だ。
運がいいことに、丁度今週末にEYEVANで最も信頼できる方々が現時点で用意しうる全てのラインナップを携えて神戸に来てくださる。
日の光は梅雨明けと共にさらに強さを増していく、今のうちに備えておかなければ。

EYEVAN 7285, 10 eyevan – POP UP STORE -
[期間] 7月5日(金)~7月7日(日)
[営業時間] 11:00~20:00 ※最終日のみ19:00まで
[場所] Bshop gallery (Bshop神戸本店の同ビル2F)
神戸市中央区浪花町59 神戸朝日ビル 2F