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なに着て、年越す?

2018.12.21  FRIDAY

あと10日で一年が終わりまた新たな一年が始まろうとしている。
この時期になると、なにか今年中にやり残したことがないかといろいろと思い返すが、そんなことは特になく、ただこのソワソワ感を何かで埋めようとしているだけだと気がつく。
どんなことであれ、終わりと始まりを大事だと思うこころは我々人間だけが持ち合わせているものだろう。暦ができてから現在に至るまで、終わりと始まりの瞬間を祝い続けてきた。
その願いはいつだって暮らしの安寧であり、誰かの幸せである。おのおの着飾っては、新しい日々の始まりに胸を躍らせるのである。

目はこころの鏡と言うが、服装だって心境をダイレクトに伝えられる道具と言えよう。
では2018年の幕引きにふさわしい服はなんだろう?

「幕」というと、日本人なら歌舞伎で芝居の幕開きと終幕に使われる定式幕(黒・緑・橙のストライプ)がおなじみのはずだ。そんな定式幕を彷彿させるカーディガンがある。

レマメイヤー1
ファニ レママイヤーは1877年に設立されたアルパカ100%の糸を使用したパール編製品の専門メーカーだ。
1920年にアルパカのパール編みを製造する工場を世界で初めて設立するなど、高品質なものづくりに意欲的に取り組んできた。
「最高のものに勝るものはない」という信念のもと、創業者のファニ レママイヤーから受け継いだ伝統と品質を守りながら、ハイクオリティな製品を作り続けている。

アルパカはラクダ科に属し、標高3500~5000mを越える高峰がそびえる南アメリカのアンデス山脈のやせた土地で放牧されている。
アルパカの誕生秘話を少しばかり紹介すると、山岳部族が暮らす標高5000メートルほどの高地は、昼夜の寒暖差が40℃以上になることもあり、稀にしか雨が降らず、植物もほとんど育たない。 約5000年前にペルーアンデスの山岳部族は野生のラクダを飼い慣らし、交配を繰り返しながら、過酷な環境に対応できる非常に厚い毛皮を身につけた家畜を作り出したというわけだ。

毎年、春に刈られるアルパカの毛は限りのある素材だが、ファニ レママイヤーはその中でも生後一年未満の特に品質の優れた毛だけを選び抜いて製品化している。その毛はほとんどカシミヤと同じように、とても細く柔らかなのに弾力があり、絹のような艶と滑らかな肌触りが楽しめるものだ。
アルパカの毛には内部に空洞があり、暖かい空気を溜めてくれるが、熱くなると余分な熱を発散してくれる親切なものだ。周囲の環境変化に合わせて温度調整する働きがあるため、軽量でありながら防寒性にも優れ、多少暑い日中でも快適さを保ってくれる。

レマメイヤー5

ファニ レママイヤ―の製品は、白から黒まで22種のシェードカラーに分類されたアルパカの毛を、発色よく鮮やかな独自の糸に仕上げ、パール編みで編み上げる。この編み方は表裏がなく、縦横に伸縮性と強度を持ち合わせている。そして何よりもアルパカの毛を最大限に生かせる製法だ。

パール編は肌と外気との間に空気の層をつくることで、アルパカの毛と同じように高い環境適応能力を有するようになる。同時に、絹のような光沢と滑らかな肌触りも持ち合わせている。さらに言えば、発汗性が高く匂いもつき難く、乾きも速い。生地感もしっかりとした弾力があるため、耐久性にも優れ、毛玉やしわにもなりにくい。
とにかくおいしいものを詰め込んだ御節のようなニットだ。

さて、今年から一年の幕引きと幕開けはファニ レママイヤ―に任せるとしよう。

※ KNIT / FANNI LEMMERMAYER  ¥10,8000+tax (M’s、L’s 一部店舗にて展開中)